週末雑感
能登半島地震での死者は11日までに213人になり安否不明が37人数えることを石川県が公表した。安否を確認できない人が300人を超えるという被災直後の報道で犠牲者は400人を下るまいと踏んでいたが、かなり下回るのが確実になったのは不幸な出来事とはいえ胸のつかえがおりる気がしているものの、避難者が2万人を超え道路が各所で寸断してしまい支援物資さえ搬入できない孤立地域の様子に胸が痛む。
そういう孤立地域には高齢者が多数住み持病のある一人住まいのお年寄りが多く迅速な対処ができない現実に地域の事とはいいながら無策とも言える国と県には憤りを覚える。
地震など自然災害には成す術ないというのが実状で地域住民が声を大にし政治を批判する様子をテレビなどで拝見したことはない。災害を予知できないのは仕方ないにしても災害後の対策は岸田総理曰く「迅速かつ適格に行うべき」だが、どうも後手に回っている感がしないでもない。
外野から何だかんだと言っても詮ないことだが、政府や都道府県庁市町村(為政者と置き換えれるが)の評価は有事の際の的を射た支援策だ。自衛隊とか他県の医療など含めた支援では限界があり、政府に省庁横断の特別チームを作り対処すべきだ。それも本当に優秀な人材を配し総理とか知事とかに左右されない機動力を発揮しなければならない。
真面目な人材だけでは直面する危機を突破できず、それはマニュアルどおりでの結果の限界を意味する。がらっぱちでもいいので危機に能力を発揮できる人材が求められる。