時の話題 「狂乱物価」
先日、食品スーパーに行くと正月用食品が所狭しと陳列されており、値札を見ると高いこと。日用食品の高騰は一服感あるも正月用には波及せず高止まりの感がした。
以前、この時期、正月用食品の便乗値上げが懸念されるとして当時の宗谷支庁(現振興局)は支庁長らが当時あった丸北市場(現丸善)に食品や魚介野菜の流通状況を訊き価格を監視する事業が行われていた。目的は便乗値上げ防止のためだった。
その後、道が監視の役割を終えたとして監視活動を止めたのは一般商店より安価なスーパーが商品購入先の主流になったからであろうと思料している。
とりわけ〝陸の孤島〟とやゆされた稚内は遠隔地ゆえに食品だけでなくガソリン、灯油衣服等々何でも他都市に比べ高かったものの、沖底漁に代表されるよう海のマチゆえに大らかなところがあり少々高くても受け入れていた土壌があった。
その後、西條や相沢に加えユアーズや生鮮市場、大壹、シティが出店しセイコーマートも多店舗展開されるに至って稚内物価はなくなり道内均一の価格になったのは承知のとおりである。
コロナ禍にあっての物価高は高値を競い合うかのように燎原の火のごとく広がり今年だけで3万2400点もの商品が値上がりし、来年は幾らか落ち着くも1万点は値上げされるとのことだ。
特別な正月食品なのだから「高過ぎる」と文句を言いたくないが価格に頓着ない筆者とて「高い」と思うのだから主婦にとっては相当なものに違いない。
狂乱物価である。