市長ら報酬据え置き 特別職等審議会 現下の厳しい状況を勘案

 稚内市特別職報酬等審議会(中田伸也会長)は25日午後、工藤市長に対し市長ら三役と市議会議員の給料・報酬額をそれぞれ据え置くとした答申をした。
 答申後の記者会見で中田会長は10月27日に審議会を設置し3回に亘って審議した結果、市長ら三役について市民や多くの民間企業が物価高や燃料費の高騰に苦慮しており、市職員も含めてその給料が物価高に追いついていない状況の中で、特別職の給料を上げるべきではないと判断したと説明した。
 市議会議員は5%増額してから3年しか経っておらず、コロナ禍で本来行うべき議員活動を行えない状況であったことから上げることは相応しくない。コロナ禍の限られた中での精力的な活動に対し一定の評価もあり、市民の声に応えられることに期待し、現行額に据え置くとした。
 答申した支給額は市長85万2000円、副市長70万7000円、教育長60万6000円、議長42万9000円、副議長38万9000円、議員35万5000円。