時の話題 「今年の漢字」

 日本漢字能力検定協会による今年の漢字に「税」が決まった。税が選ばれたのは消費税が8%に引き上げられた2014年以来のことで、防衛増税だ、所得税の定額減税だと喧しい世相を反映し、何よりもかによりもインボイスという訳の分からぬ制度のせいだと個人的には思料する。
 昨年はロシアのウクライナ侵攻が始まったこともあり「戦」が選ばれ、それは戦火だけでなく物価高騰で戦う庶民の窮状も示され、世界の平和を祈念したところでのイスラエルとパレスチナ自治区ガザにあるハマスとの戦争が勃発し、人間の愚かさを露呈している。
 筆者個人としては自民党の政治資金パーティーのキックバック、すなわち政治への不信を問う「信」だと考えるが、発覚するのが遅れたこともあって選から洩れたのか。
 どっちつかずの曖昧な態度に終始する岸田総理にとって内閣支持率上昇の好機だったがアッチ行ったりコッチ行ったりの愚図々々により二進も三進も行かない状況になり「もたないな」との印象を強くしている。
 そういう意味合いもあり来年の漢字は「乱」を期待したい。自民党一強から野党が政権を奪取しようとする乱世になってほしいし、自民党安倍派が分裂し良識的派閥による政事を願っている。
 ピョンピョン跳ねるウサギから来年の干支は辰になる。昇り龍のごとく日本、そして北海道、稚内が天上まで届くような勢いになるよう願っている。
 雲散霧消しないよう実力を蓄えておかなければならず人も形態を刷新するような改革断行が求められている。