時の話題 「4年ぶりの歌謡祭」

 42回目の名士カラオケ歌謡祭に奉仕団体の一員として臨んだ。取材など聴衆席から見るのと違い舞台裏での出演者の緊張した様子に触れるなど勉強になった。
 コロナ禍で昨年までの3年間、中止されていたので常連の工藤市長、中田会頭らも落ち着かない様子。ましてや初めての出演者は相当プレッシャーがあったようで、出番直前まで練習をしていた人もいた。
 それに加え主催する文化協会員が縁の下の裏方として動き回る姿も拝見し、今更ながらイベントをやる時の裏方の大変さを知った。
 中川文化協会員は歌謡祭終了後の締め括りの挨拶で4年ぶりながらスムーズに進行し成功裡に終えたことを称賛していたが、マンネリ化し新味に欠ける嫌いは否定できない。
 再開したばかりの歌謡祭にケチを付けるのは甚だ失礼なのだが、曲り角に来ている感はしている。
 裏方役の文化協会員の高齢化も気になり、将来を考える時、今から手を打たなければならない段階にあるような気がするが如何か。
 蛇足だが出演者ら関係者が張り切っている割に一時「文化センターを埋め尽くす」ほどの動員数に陰りが見えているのは残念で、どうせやるなら1200人とは言わずとも半数を超える7、800人の観衆がいれば更に盛り上がるのでないか。
 転勤族の官庁出先機関トップは稚内への内示があった頃から師走の歌謡祭で何を唄うかなど検討するというのだから稚内だけでない広域イベント化していると言っても差し支えあるまい。
 天晴れ名士歌謡祭。