時の話題 「カラー機導入1年」

 日が経つのが速いのは今更申し上げることでもないが、小紙がカラー印刷機を導入し1年過ぎた。オフセット印刷機の特徴と言われる刷り始め数日の〝暴れ〟具合にはホトホト手を焼き、つい先日には2面の印刷できず予備の単色機も部品の劣化により完成品には程遠く読者の皆様にご迷惑掛けたのは周知のとおりである。
 昭和25年に創刊した小紙は当初、稚内の印刷会社に刷ってもらえず旭川に外注するという苦難を経て自前の活版印刷機にて印刷始めるも、この機械なかなかの曲者で刷っては止まるの繰り返しで印刷終了まで午後7時まで要したこともあった。その後、2000年代初頭にオフセット印刷機導入し今のカラー機は3台目になる。
 棚から活字を抜き取る手仕事からパソコンでの打ち込みとなり、亜鉛板で版を作っていたが、自動で版を作る機械を入れ作業効率が図られた。
 制作は日進月歩の技術の進展によりパソコンキーを押すだけという飛躍的な進歩を遂げているが、旧態依然と見られた記者の仕事も今やWi―Fi(ワイファイ)でスマホやタブレット端末に打ち込んだ記事を、在社することなく外から送信できる態勢となった。
 時の速さに比例するかのごとく技術も進歩している。
 この革新的なスキルアップはインターネットがもたらしたものでスマホによって個人にも影響を及ぼし、今の地球を創り上げているのである。
 便利になり過ぎた現代の次のスキルはAI(人工知能)である。庇貸して母屋乗っ取られる事なきよう願う。

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