時の話題 「あらぬ方向に」

 稚内信金の景況レポートによると、今年7~9月の営業エリア(天塩、遠別、雄武、札幌、旭川も)で昨年同期に比べ業況(売上額収益)が改善しているとのことだが、低迷している業種もあり、まだら模様といえるか。
 2020年以降は新型コロナウイルス感染症による景気後退一色だったものの、今年GW明けの感染症法の分類が5類(季節性インフルエンザ並み)移行後は企業各自の実力のほどが反映され良い所あれば悪い所もと色分けされようとしているようだ。
 先日聞いた飲食店オーナーの「コロナ禍の方が売上げが良かった」と言うのには筆者のこれまでの常識が間違っていたことを知り頭を叩かれた思いがした。そのオーナー続けて「5類移行後、稚内にだけ止まるのでなく札幌すすきの、東京、京都、果ては外国まで足を伸ばす市民が増え今の方が大変だ」などと言う。
 言われてみれば理解できるものの、経済だけでなく飲食や遊びなどもグローバルになっているとは露知らず自分の情報不足を恥じている。
 禍中、会社の2代目3代目経営者が札幌などでのコンサート等に出掛けコロナを貰ってきたとの流布あったがその話を聞き、旨なるかとの思いはした。
 ネット時代に入り稚内など片田舎に居たとてコンサートなどで都会の文化に接するのに造作ない世の中となっていることを知らないガラパゴス化した高齢者の一人であること改めて気付かされる。
 景況レポートを分析しようとしたが有らぬ方向に行ってしまったようである。