老舗金子陶器店破産 商工リサーチ支店公表の道北10月企業倒産
東京商工リサーチ旭川支店から道北地方の10月の企業倒産が公表され、創業80年を超える金子陶器店(中央アーケード街)が倒産した。負債額は6313万円。稚内では昨年10月の稚内公運以来1年ぶりになる。
他にオスパー企画(旭川市・公衆浴場・サウナ運営)=負債額3億8542万円、丸仙(同・青果物・生鮮食料品販売)=2053万円、山内(同・手芸用品卸売・小売)=3000万円、テクノサーブ(同・管工事)=2500万円、ナベケン工業(奈井江町・とび、土木、コンクリート工事)=3080万円。
アフターコロナに向け各業界で経済活動が正常化しつつあるが、コロナ禍での資金繰り支援の副作用により過剰債務に陥り経営改善が進まず煩悶している企業がある。
更にエネルギー・原材料価格の高騰で経営環境は厳しさを増しており、コスト増加分の価格転嫁が難しい企業の収益悪化、更には資金繰りに行き詰まる企業が増えることも懸念される。
人手不足による受注機会損失も重くのしかかり、賃上げし雇用を確保しなければならない複合的なマイナス要因で倒産が増勢を強める可能性が高まっている―と同支店は今後の見通しについて分析している。