時の話題 「求人難」

 来春、高校卒業予定者の就職試験が1週前の15日解禁されるも笛吹けど踊らずで就職戦線は低迷している。
 稚内職安管内(稚内市、豊富町、利礼2町、天塩町、遠別町)に私立大谷高含めて7高校あるも、就職希望生は全生徒353人(前年410)の10%に満たない33人(同63)しかおらず、人手不足の状況下、新卒の求人数を前年から13%の264人に増やしたにも拘らず、小紙が取材する限り応募する生徒は少なく、漁協など安定した団体への応募もなく稚内信金でさえ数人しかいない状況にある。
 この数十年の傾向だが、卒業予定者の90%が進学志望なのだから致し方ないとはいえ地元の団体・企業にあっては由々しき事態といえよう。
 人手不足の折、何んとか新規学卒者をとの意気込みも、稚内職安管内のよう求人倍率が8・00(前年3・70)という高率にあっては高校生はより良い条件の働き先を探せる〝超売り手市場〟になっている。
 厄介なのは生徒が希望する条件である。給料は高ければ越した事はないが一番の条件ではなく▽有給休暇が容易に取れること▽残業なく定時に帰れること▽会社の縛りが無いことなどが重要なのだ。
 稚内プレス社も今回記者など編集全般に携わることができる人材を募集している。記者職は休日の仕事が多く敬遠される職業の一番手なのだろうが、仕事に対する達成感は高く遣り甲斐のある仕事(筆者の経験から)だと思っている。
 私共ばかりでなく求人先に青雲の志持った若者が多く集まること祈っている。

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