エアコンは時期尚早 学校の暑さ対策 市議会一般質問 市病会計待ちは後払いなど検討
9月市議会は20日から一般質問に入り、栃木、平尾、鈴木利、安藤、伊藤5議員が質問に立った。
今夏、8月のお盆を過ぎてから稚内は暑い日が続き24日には宗谷地方で初めて熱中症アラートが発令され、2年ぶりに最高気温が真夏日の30度を超えたことを踏まえ、栃木潤子議員(自民政友会)は市内の小中学校への熱中症対策としてクーラーなどの設置冷房が効いた部屋〝クーリングシェルター〟の開設の考えを質問した。
これに対し佐伯教育長は、8月に30度を超えた日は札幌市で22日間、旭川市で17日間と長期間に及んでいるが稚内では2日間にとどまり、来年度以降の稚内の暑さは長期間継続する可能性は低いことを踏まえ、学校での暑さ対策はクーラーの導入に踏み切るのではなく、夏休みの開始時期を遅らせることや、夏休み期間の延長など暑さのピーク時の登校を減らすことで対応したいとした。ただ、児童生徒の学校生活に支障が生じる場合、学校現場の意見を参考に児童生徒の健康を守るためにクーラー等の設置を検討したいと答えた。
クーリングシェルターの開設に関し工藤市長は、稚内では8月でも本州のように最高気温が35度を超える猛暑日は1日もなく、30度を超えた真夏日も2日間しかなく現状ではクーリングシェルターを設置する必要性に迫られている状況ではないとしたが、現在建設中の市役所新庁舎は、想定される様々な災害に対応できる拠点施設として位置付けられている。市民利用スペースは、市民が暑さを避ける休憩場所として活用できるよう設計されていると述べた。
続いて栃木議員は市立病院が5月24日から導入した会計受付自動発券機システムなどについて質問。國枝病院管理者は「会計受付が長時間並ぶ状況が解消された一方、公費医療等の医療費助成を受けている人で会計が発生しない場合、会計処理する時間が遅くなったと感じ不満を持たれる人もいることを認識しており、対策の必要性を感じると共に今後、診察後は会計処理を待つことなく帰宅できる医療費後払いシステムなど待ち時間短縮に向け調査、研究をしたい」と答弁した。