旧瀬戸邸に絵を寄贈 千葉県の和田さん 好きな稚内の水彩画描く

 水彩画を描きながら全国各地を旅している千葉県の和田洋さん(70)が、旧瀬戸邸を描いた作品を施設に寄贈した。「何度も遊びに来て好きになった稚内。気持ちを込めて描きました」などと語った。
 水彩画歴40年になる和田さんは、65歳で肝臓ガンが見付かり、治療のため入退院を繰り返し体調を見ながら水彩画と、もう一つの趣味であるカメラで野鳥や星空を撮影するため全国各地を旅している。
 稚内へは昨年初めて訪れ、車中泊しながら森林公園などに滞在し写真撮影の合間を見て公園から見た市街地の風景などを題材に水彩画も描いていた。今年は6月に1度、来市した時に立ち寄った際に旧瀬戸邸の外観の絵を描き、自宅に戻ってからも写真を見てもう1枚描き2枚の絵を施設に届けた。
 秋の稚内を満喫するため再び今月3日から来市した和田さんは、旧瀬戸邸のほか北の桜守パークを描いた水彩画も施設に贈った。滞在中は北防波堤ドームなども絵にし「稚内は人が優しく、長く滞在して居心地が良く気にいっています。稚内で出会った人と友人になり、本当に大好きになりました。絵は感謝の気持ちを込めて描きました」と話していた。
 治療の関係で20日までには自宅に戻るが「冬になるとオオワシやオジロワシが稚内で見れると聞いているので12月には再び戻ってきます」と笑顔を見せていた。