時の話題 「二百十日」
立春から210日目に当たる日を二百十日という。早稲と晩稲の中間期の中手の開花期で台風襲来の日にも重なる。だいたいが9月1日になり日本では100年前の1923年(大正12年)に関東大震災が起き、大韓機撃墜事件があったのも40年前のこの日になる。
地震列島と言われる日本列島は台風列島とも言われ、秋口になるとしょっちゅう台風が来る。今年は特に当り年なのか、一時は3つの台風が列島に接近したことがあり、ここまで大きな被害はないものの、二百十日~二百二十日頃までに巨大台風が来る危険性があり沖縄から本州各地は気を付けねばならない。
幸い稚内まで来る台風は稀有なものの、ロシアに隣接していることもあり国境ゆえの悲劇もあり、それが大韓航空機の当時のソ連による撃墜事件だった。
300人近い人の命が一瞬にして消え去る衝撃に身震いする暇なく航空機の残骸や乗客の所持品が稚内近くのオホーツク海沿岸に漂着し、稚内市が当時の浜森市長を陣頭に漂着品の回収作業に従事したことを思い起こす。
撃墜場所とされるモネロン島(海馬島)付近海上での遺家族の慰霊に東日本海フェリー(今のハートランドフェリー)の旅客船が使われ東京などから来たメディア関係者が多数乗り込み取材していたのを想い起こす。
その悍しい事件から40年という節目を迎え大人ばかりでなく次代を担う子ども達に対する平和学習が何時になく行われた。折しもロシアのウクライナ侵略もあり子ども達への影響は大きかったであろう。愚行が繰り返されている。