「諦めず自分なりに解決を」 大韓機遺族会の山口さん南小で講話
南小で31日、平和学習が行われ、大韓航空機撃墜事件遺族会の山口真史さんが講和した。
1日の「平和の日」を前に、平和について考えてもらおうと開かれたもので、6年生53人が参加。不登校や高校中退者向けの学習塾new―lookを経営する遺族会員の山口さんが事件後の生活などについて講話した。
事件について多くの疑問が残る中、2歳の時に父を亡くしたことについて「記憶はないが、母は突然、父を亡くしたことで心の整理がつかなかった。私たち兄弟は母親の愛情を奪い合うように過ごした」などと語った。
事件後に民間機の撃墜禁止など世界的な条約が制定されたことを踏まえ、失敗は起こるものであるとし「失敗と対策を繰り返すということは身の回りでもよくある。諦めずに自分で解決方法を考え思い描いた人生を歩んでほしい」と締めくくった。