ノース工房で帰郷ライブ 稚内出身の山口さんと、池尻さん

 恵比須4にある障がい者就労支援施設ノース工房で3日午後、札幌を拠点に活動する稚内出身のアコーディオン奏者・山口沙苗さん(39)とクラリネット奏者・池尻健さん(47)の2人ユニット「クラとアコ」が稚内帰郷ライヴを開いた。施設利用者は「知ってる曲がいっぱいあり楽しかった」と喜んでいた。
 7月にあった大谷高の学校祭で演奏を披露した2人は故郷への恩返しツアーとして3日午前に副港市場で演奏し、午後からノース工房で利用者や地域住民ら50人余りを前に、ドラゴンクエストやスーパーマリオなどゲームテーマ曲など30分余り演奏。お祭りマンボの時は「ワッショイ、ワッショイ」と山口さんが声をかけると利用者は拍手で応え会場一体となり音楽を楽しんでいた。
 2015年に結成したクラとアコは介護施設などを中心にこれまで350回を超える慰問演奏をしている。ノース工房での演奏を終えた山口さんは「コロナが明け、漸く念願叶って故郷で演奏できたことが嬉しいです。これからも頑張って演奏をつづけたい」と話した。ノース工房の吉田一正施設長は「利用者が一緒になって音楽を楽しんでいる姿を見て本当に嬉しかった」と話していた。