災害時の電力供給など協定 稚内市とトヨタ系列販売店8社

 道北地区トヨタ自動車系列販売店8社と災害時協定を今月1日付けで締結した稚内市は27日午後、市役所で締結報告会を開き、工藤市長は「災害があった時に車を通じて電力供給など協力に心強い協定」と述べた。
 稚内市は旭川トヨタ自動車、旭川トヨペット、トヨタカローラ道北、ネッツトヨタ旭川、ネッツトヨタたいせつ、トヨタレンタリース旭川、トヨタエルアンドエフ旭川、北海道ダイハツ販売の8社と災害時などでの給電車による避難所への電力供給、車両の貸し出しなどの内容で協定を締結。これにより稚内市は災害が発生した際は、トヨタ自動車系販売店8社からプリウスなどハイブリッド車による電力の供給などを受けることができ、迅速・確実な災害対応を図ることが可能になるとしている。
 報告会に出席した稚内のトヨタ自動車店関係者20人余りを前に、工藤市長は今年に入って全国での大雨、稚内での過去の災害などを振り返り「稚内でもいつ何が起きるかわからない。皆さんに協力頂けることに感謝したい」と述べ、締結会社を代表し旭川トヨペットの田中秀明取締役営業本部長が「ここ数年は全国で地震や台風など自然災害が発生し甚大な被害が出ています。有事の際には市民の皆さんが安心して過ごせるように準備して参りたい」と挨拶した。