25年3月での廃止伝える 稚内市抜海駅 抜海、クトネベツ町内へ

 廃止が検討されているJR宗谷線抜海駅について、稚内市は14日午後、抜海町内会に対し来年1年間は駅を維持するとした一方、令和7年3月末で廃止する方針を伝えた。
 14日午後4時から抜海町内会で開かれた説明会で、1日平均の乗車人数が2人を切る抜海駅について川野副市長は住民が利用しない駅を存続するのは難しいとし「市として令和6年度末をもって駅の管理を終えたい」と廃止する方針を住民に説明した。
 廃止した場合の住民の足を確保するため令和7年3月までに乗り合いタクシーやスクールバスなど交通手段、ダイヤについて議論を進めたいとした川野副市長は「地域の皆さんと一緒に考える2年間にしたい」と述べた。
 来年1年間の駅の存続は決まったが、再来年3月で市が廃止する方針を決めたことについて、抜海町内会の森寛泰会長(60)は「駅の価値、存続を訴えていきたい」とし、駅が来年100周年(6月23日)迎えることについては「100周年に向けて色々準備していきたい。来年は現役の駅として100周年を迎えられることに安堵しています」と話していた。
 市は15日午後1時半からクトネベツ町内会でも説明会を開いた。

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