底曳網漁船の今昔を中澤海友会長が信金南支店で講話
稚内海友会の中澤和一会長が14日夕方、稚内信金南支店で職員らを対象に出前講座を開き、沖底漁船の歴史について講話した。
往時の沖底漁船の正しい歴史を知ってもらいたいと活動している中澤さんが講師になった講座には、南支店の職員を中心に35人が参加した。
「稚内沖合底曳網漁船の歴史(今・昔)」と題し講話した中、ピーク時には沖底漁船や遠洋底曳船など114隻が在籍していたこと、200㌋制定前にはシベリア大陸近くなどで新しい漁場を開拓していたことなど沖底漁船の最盛期について話した。
「通信士として働いた20年間は本当に楽しかった」と振り返った中澤さんだが、操業する中でロシア側の厳しい臨検で罰金に泣かされる船があったこと、真冬の大時化での操業では船を飲み込むような波によって出来た船の着氷を落とすために必死に作業した話しなど過酷な漁の話をしていた。