時の話題 「市の補正予算案」
市長選があったので稚内市の6月補正予算案は政策的予算が組み込まれ16億377万円となり当初分を足した本年度予算額は約270億円となった。
全体としては新庁舎建築整備事業費が21億円増え稚中建て替え事業費が6000万円増加したほか、国費絡みの▽住民税非課税世帯への物価高騰対策給付金▽学校給食食材対策▽高齢者・障害者施設等高騰対策支援▽酪農畜産経営安定化対策に計2億7381万円の予算を盛り込んだ。
何かと論議を呼んだ新庁舎建設関連費に国の助成があるとはいえ稚内にとって巨額な事業費が投じられることを今さら指摘しても詮ないことだが、一般入札とはいえ地元企業が多く請け負うこと願っている。
所得制限を撤廃し全ての子育て世帯の学校給食費が半額になるようしたのは大都市ほど所得格差が小さい地方都市なりの優しい計らいでもあろう。
10月に白樺町内会館裏手に開業する皮膚科診療所への助成と救急医療体制維持するための稚内禎心会病院への支援は、市立稚内病院と勤医協宗谷医院など含め兎角、市民から批判が多い医療の充実の観点からないがしろに済まされるものでなく今後も差別なく支援して行かねばならない。
工藤市長が必要と認める事業として14事業(充当額4億5960万円)盛り込まれた。▽子ども・子育て支援で1億1130万円▽医師確保対策で1億7270万円▽観光振興対策で1億740万円▽ゼロカーボン3770万円。この中で金額が突出している医師確保対策は高額予算に合った成果期待したい。