市の6月補正予算 市長きょう概要説明 所得制限なく給食費半減など
工藤市長は12日、会見を開き、19日から始まる市議会に提案する6月補正予算案の概要を発表した。
統一地方選挙の関係で当初予算が骨格予算となったため、6月補正は工藤市長4期目の政策的予算が盛り込まれ、一般会計16億3777万円、特別会計1205万6000円の総額16億4982万6000円。
新規事業では▽中央学童保育所・児童館整備事業3927万2000円▽DX(デジタル改革)推進に係る経費744万円▽不妊治療助成事業150万円▽宗谷岬周辺魅力創出基本構想策定事業1153万9000円。拡充事業は所得制限を撤廃し全ての子育て世帯への学校給食費半減事業5851万4000円、10月開業予定の開業医と稚内禎心会病院への支援での地域医療対策推進事業1億183万4000円。物価高騰対策事業で国が行う住民税非課税世帯給付金支給事業1億5871万円などを計上した。
これら予算案を説明し「本市の将来に繋がる取り組みを市民の皆さんと共に1歩、1歩と歩みを進めていきたい」と述べた市長は、宗谷岬周辺魅力創出について最北観光で誰もが立ち寄る日本最北端地でありながら楽しんで頂くという部分で魅力に弱い部分があり、基本構想で整備すべき方向性を検討したいとし、DX事業については専門的人材を外部から配置したいと説明した。
給食費助成事業について、佐伯教育長はこれまで所得制限で給食費半減だった小中生276人の負担ゼロとし、所得制限を廃止して対象となる1443人は半減となり、事務手続きなどを経て10月以降に実施することを説明した。