時の話題 「地元産でなくては」
コロナ禍が沈静化に向いつつあり稚内にも観光客が増えてきている。観光客にとって楽しみは景勝スポットを回るのと夕食の献立であろう。稚内には海の幸がふんだんにあるので膳に向う前には期待が膨らむことだろう。
刺身にはホタテがあり国内で最高級の猿払産や宗谷産のものがあるものとの期待に反し他の土地のホタテが出ているとしたら失望大きくリピーターにはならない。
御歳暮で本州の親戚に宗谷産ホタテを送ると「こんな肉厚で美味しいのはこれまで食べたことがない」と感謝の電話が入る。宗谷、猿払産ホタテに対する観光客の期待は大きくそれが代替の他の土地のものとしたら。推して知るべしだ。
ホテルにも宗谷産を食材に出来ない理由があるそうで、それは一級品ゆえの値段の高さである。個人客は別にしツアー客は予め安めの料金が設定されているので高価な魚介類は出せない。ホタテばかりでなくタコも高価で宗谷産は出せるものでない。
カーボンニュートラル(炭素ゼロ)だけでなく稚内が数十年前から標榜する「観光立市」にとって観光客は1度だけでなくリピーターになってもらわなければならない。その肝心要が他のマチの代替では評判が落ち2度3度と訪れない。
仕入れ値が高いなら稚内市が観光協会、ホテル組合など通し補助金を拠出すればいいのでないのか。
より美味なものを提供しようとするホテルそして市の姿勢は観光客の共感を得るであろう。市も組合も先を見据えた方策を探らなければ観光立市はない。