今月末で表氏が教育長退任 任期10年間振り返る
表純一教育長(69)が退任することになり、17日夕方、取材に応じた表氏は「教育長就任から10年が経ち、工藤市長の4期目がスタートしたことから新しい教育長にバトンタッチするには今が一番良いタイミングと考え決断しました」などと退任する理由などについて述べた。
表氏は昭和51年3月専修大学法学部卒業後、市役所に奉職し、平成5年から教育部学校教育課、こども課長、政策経営室長、教育部長、総務部長など歴任。平成24年11月から教育長となり、昨年11月1日から4期目を務めている。
17日夕方に開かれた教育委員会議で退任の同意が得られ、会議終了後、取材に応じた表氏はこれまでの10年を振り返った中で、4年前の市長選の争点となったカーリング場を中心としたみどりスポーツパークの建設について「建設前に贅沢な施設と言われたこともありましたが、子どもたちが夢を持ち一つ上のステージを目指そうとした時、背伸びしてでも夢を与えるような施設が出来たことは今でも良かったと思っております」と語った。
思い出深い事業については児童の学力向上のため就任1年目で取り組んだ小学3・4年生対象にした放課後ぐんぐん塾で「学校教育を否定するのかと反対されたこともありましたが、家庭学習を定着化させるために議会に認めてもらった公設塾の開設で今は成果も見えてきています。塾をやって感動したのが、今まで学校の授業で手をあげることができなかった子が、ぐんぐん塾に通って手をあげることができたという事を聞いてやって良かった」と振り返った。
次の教育長に求めることについて「今までやってきたことを継続する一方、自分の思いも大切で変えていくことが可能なものは勇気を持って自分の信念を貫いてほしい」と話していた。
退任後は町内会活動など地域との関わりを深くしてマチのために貢献したいーとし、趣味のゴルフも再開したいと。
新しい教育長は今月中にも開く臨時議会で決まる。