時の話題　「ローソン進出」

　コンビニエンス業界全国第3位の「ローソン」の稚内進出がほぼ決まった。
　ローソン出店の話は今年に入り俄かに浮上しパチンコ店跡だとか声問にあった個人商店の跡とかの噂が飛び交っていたが、筆者の札幌の知人の話によると年内に稚内で4店舗、うち2店舗は8月中のオープンを予定しており「行く行くは島（利尻、礼文）への出店も目指しているという。
　人口3万人ほどの小さなマチなので噂は燎原の火のごとく広がりＳＮＳを駆使する若い世代の間では知らない人がいないというほど広がっており、ＳＮＳに比較的無縁な高齢者にも今回の小欄で広がることであろう。
　稚内で新規開店すると人が何処から湧いてきたのかと思うほど客足が伸び黒山の人だかり状態となる。しかし熱しやすく冷めやすいのも事実で、コンビニの雄であるローソンがどのような戦術を駆使し事業を展開するのかなど興味は尽きない。
　一方、迎え撃つ道内コンビニ最大手の「セコマ」（セイコーマート）も対抗策を打ち出しており、ＦＣ店以外の直営店や流通センターでは従業員の時給をアップし、ローソンを意識した品揃えとサービスを展開しつつあり熾烈なコンビニ戦争となりそうである。
　ローソン進出はセコマだけでなく食品スーパーにも影響を与えるのは必至で、出店後の客足はどうなるのか興味深い。
　長い間、〝陸の孤島〟とやゆされた稚内も地方から資金力ある会社の進出が相次いでいる。地場企業にとって試練は増幅され生き残るのが精一杯という現状にあり憂いている。