時の話題 「信金景況レポート」

 稚内信金の営業エリア景況レポートによると、今年1~3月はコロナ禍のくさびも外れ経済活動が活発化し建設業と卸・小売を除きほぼ上向きに転じた。4~6月見通しも建設と卸・小売に好転感はなく推移しそうだとしている。
 一時、不況業種の筆頭だった運輸業は、行動制限が緩和され経済活動が正常化に向かう中、一般旅客、貨物とも大幅に改善し、4月以降も堅調な見通しにある。
 建設業停滞は資材と燃油の高騰によるものだけでなく人手不足も影響しており、一時期の公共事業縮小による人員整理もあり人手だけでなく技術力も脆弱になっている。
 サービス業も行動制限緩和によって旅行・ホテルは業績が回復し自動車整備、福祉・介護などDI(良いとの割合から悪いとの割合を引いた感触値)はプラスに転じていないもののプラス・マイナス0と落ち着きを見せる一方、クリーニングや飲食店はマイナスを脱するには開きがあり本格的回復には時間がかかりそうだ。
 製造業では水産加工食品が堅調な一方、土石・骨材は資材高騰の波が直撃している。
 卸・小売は食料品の値上げラッシュもありスーパー、コンビニとも売上は未だしも収益は厳しく、衣料品は上昇に転じるも建築資材、自動車販売は依然低調で先行きを見通せずも建築資材は4~6月に関しDI80という高い数値を示している。
 1~3月の業種別天気図は製造=晴れ時々曇り▽卸・小売業=曇り一時雨▽サービス業=曇り▽建設業=雨▽運輸業=晴れと、まだら模様だ。

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