時の話題 「せいぜい10年かね」

 先日、札幌の知人と話しをする中、その知人は「いい時なんて精々10年で、そのいい時に将来に備えた手を打てるかですよね」と話していた。稚内で事業を起こし成功した人が語る言葉なのだから重いものがある。
 この知人の言わんとする事は事業が好調な時こそ色々将来を見越しやらなければならないという事であり傾いた時には遅きに失している。筆者も同感でいい時こそ仕掛けて行かねばならない。
 栄華10年というのは短い気もするが、人生80数年で現役でいられる間が75歳くらいまでとすると、30歳で成功すれば45年間栄華を保ち他は逆算すれば答えは出てくる。
 と言っても会社の規模などによって違いが生じ個人事業主~百人・千人規模の中堅・大企業によって成功の概念が違い捉え方に差異が出る。社員に給与を払い毎年幾らかでも内部留保(貯金)できれば御の字ということになろうか。
 東京や札幌など大都会では起業する事業も多種多様だが、稚内など地方都市では絞られてしまい、手っ取り早いところで飲食業、理・美容業を中心に観光や水産業など基幹産業絡みの起業が増え、稚内でも今は理・美容業が多い。コロナ禍前は多かった飲食業は未だ客足が回復せず停滞業種と言え、人口減も相俟って何の商売を起こそうが先行きの展望が見えないのが現実なのであろう。
 どうであれ土建業含め民間活力なしには稚内の未来は描けない。折から統一地方選最中であり、立候補予定者は市民にしっかりとした将来構想を伝えること肝要だろう。

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