市長選で工藤広氏が政策発表 公約に5つのゼロ”10の約束” 市民求めるマチ作りに傾注

きょう政策発表した工藤広氏

 市長選に4期目を目指し立候補表明している工藤広氏(73)が18日、後援会事務所で政策発表する会見を開き、次の4年間は子育ての負担ゼロなど5つのゼロに加え、医療体制の充実など盛り込んだ新たな〝10の約束〟について説明した。
 3期目で進めた①保育所待機児童ゼロ②特別養護老人ホーム待機者ゼロ③高校生までの医療費ゼロの3つのゼロを更に発展させ、4期目では④子育ての負担ゼロを目指し、全ての子育て世帯の給食費の半減⑤ゼロカーボン稚内の取り組みで日本の脱炭素を先導するを追加し5つのゼロを大きな公約と掲げ▽安心できる「暮らしづくり」▽地域資源を活かした「仕事づくり」▽市民が笑顔の「基盤づくり」▽未来を担う「人づくり」▽市民が誇れる「ふるさとづくり」の5つの柱とし、①市立稚内病院を核とした医療と介護の連携で新たな医療提供体制めざす在宅医療センターの設置②地域共生社会の実現③基幹産業の酪農・漁業・観光で安定した仕事づくり④人手不足への対応と元気な企業活動の支援⑤庁舎建設を核とした中央地区の再生と賑わいのある南稚内駅前の整備⑥空港・港湾・鉄道・道路のネットワーク強化による交通整備⑦地域課題に果敢に挑戦する「わっかない人」の育成⑧中央小・稚内中学校の義務教育一貫の実現⑨稚内が誇る観光地の宗谷岬周辺の整備⑩新しい稚内の姿を全国にアピールするサテライトオフィスを設置し、交流人口と関係人口、定住への取り組みーを進めていくとした。
 5つのゼロへの取り組みについて市長は「この公約は市長として集大成の位置付けにしている。これが市民の皆さんへの4期目への誓いであります」とし、新たな10の約束の中で、医療体制に関し市立稚内病院の勤務医の充実、開業医の誘致に努めると共に、地域医療の体制を将来に向けて持続可能なものにするため訪問介護体制を強化する在宅医療センターを設置し子育て環境の整備や誰もが安心して地域に住み続ける地域共生社会の実現、医療と介護の充実への取り組みは重要な政策であるとした。
 基盤づくりでは庁舎建設を核として中央地区の再生と、旧稚内海員会館の活用などを考えた南稚内駅前の整備にも取り組んでいきたいとし、誰もが一度は訪れてみたいと思う宗谷岬については最北端という強みを活かし魅力発信のため宗谷岬周辺の整備を官民の力を結集して取り組みたいとした。
 市長は「3期までやってきたマチ、仕事、基盤づくりなどを更に進め、このマチに暮らす市民の皆さんが住んでよかった。これからも住み続けたいと思って頂けるよう全力で次の4年間を務めあげなければならない。これまでの取り組みをしっかり発展させ、このマチの未来への道標となる新たな姿を示し全力で市政運営に当たっていきたい」と力を込めた。          (武田誠司)

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