稚内漁協で春ナマコ漁始まる シケのため磯船だけ数隻出漁

北船溜漁港内でナマコ漁をする漁師

 15日、稚内漁協の春ナマコ漁が解禁され、西浜などの前浜で磯船漁が行われた。
 沖がシケていたため桁引き船は出漁を見合わせたが、西浜の岸から50㍍までの沿岸や恵比須地区の北船溜漁港で磯船数隻が出漁し、漁師たちは船から身を乗り出し海中を箱眼鏡で覗き、ナマコを網ですくっていた。
 磯回りは午前11時半まで操業できるが漁模様が悪いことから早めに切り上げる漁師が多かった。
 午前8時過ぎに戻ってきた恵比須地区の漁師は「水温が低いためナマコは海藻や岩の下に隠れて全然獲れなかった。春漁はもう少し気温が上がらないとダメ」と話し、別の漁師は「サイズ的にも小さいものが多かった。本格的には4月に入ってからではないか」と渋い表情を浮かべていた。
 春ナマコ漁は4月いっぱい行われる。

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