時の話題 「北風と太陽」
イソップ童話「北風と太陽」は皆さんよくご存知だろう。
北風と太陽が旅人が羽織っているマントを脱がせようと力比べするものだが、北風がマントを吹き飛ばそうとするが、寒さを嫌った旅人のマントを脱がすことは出来ず、太陽の照りつけると暑さに耐え切れずにマントを脱ぎ、太陽が勝つという話である。
2月20日の暴風雪で市内至る所に吹き溜まりができ、除雪作業に閉口した。
日本気象協会のデータによれば21日の市内の積雪量は95㌢であったが、27日以降はプラス気温が続き、10日後の3月3日には67㌢と28㌢も融雪が進み、週明けは強い風で2日間で約20㌢も融け、道端には茶色の草が顔を出している。
この間、陽射しだけでなく、風も大いに役立っている。力を合わせたということか。
太陽の表面温度は約6000度、1億4960万㌔㍍離れている地球に約8分で熱エネルギーが到達する。
地球が誕生し、水と空気が存在し我々人類を含め生命体が生まれたが、当然、そこには太陽が存在していたからである。
その証拠に恐竜は、隕石が地球に衝突し大量の塵が太陽光を遮り植物が光合成できず食物連鎖で死んでいったとの仮説が有力だが、太陽光の役割は大変重要なことを示している。
近年は自然災害で尊い人命が失われているが、除雪車が入れない様々な場所の雪を融かしてくれる太陽も風も雪国稚内の住民にとっては有難い存在だ。
今年は彼岸荒れなくこのまま春を迎えてほしいものだ。