市議会一般質問 市立病院に19年ぶり常勤麻酔医、新規創業支援では28店開業
市議会は9日、吉田大輔、中尾利一、相内玲子の3議員が一般質問した。
吉田議員(市民クラブ)からは、この4年間でのちょっと暮らし移住体験促進事業の利用者数、開業医誘致の助成制度の成果、市立稚内病院の医療従事者数の推移、新規創業者支援事業の利用者と事業への評価などの質問があり、工藤市長はちょっと暮らし体験については、新型コロナの影響で令和2、3年度は受け入れを中止していたが、4年度から再開し、令和元年と4年度を合わせ27組60人が体験し、稚内を知ってもらう良い機会となったものの、実際に移住に繋がったケースはなかったとした。
開業医誘致助成制度で、皮膚科診療所がこの制度を利用して今年秋の開業を予定していると答えた。
市立病院の医療従事者数については令和元年度359人、2年度348人、3年度335人、4年度2月時点で332人と年々減少傾向にあり、要因としてキャリアアップを目指しての転職や結婚での退職など中途退職者の増加が採用人数を押上げていることを挙げた。医師については、令和4年1月に循環器内科の常勤医の採用により、病院で緊急治療が可能となったほか、昨年12月から眼科の常勤医が2人に増え手術待ちの解消に繋がり、最新の医療機器の更新や外来診察室の拡張など施設整備に取り組んでいる。
令和5年度は募集定員4人の研修医の採用に繋がり、平成29年から2年間、市立稚内病院で臨床研修を修了した医師が来年度、19年ぶりに麻酔科の常勤医として勤務する予定であるとし、令和5年度の常勤医の体制は、前年度より5人増え、40人体制になる予定で、これまでの取り組みの一定の成果と考えていると述べた。
創業に必要な土地や初期設備費用などの一部を支援する新規創業者支援事業の実績について、令和元年から4年度まで、この支援を受けた新規創業は飲食業や小売業、理美容業など28件で、41人の雇用創出を生み空き店舗も有効活用されたと述べていた。