週末雑感

 大の月に比べ2日もしくは3日短い小の月を終え冬将軍は遥かかなたまで去り春の足音が近づいている。6日には二十四節気の「啓蟄」を迎えるよう文字通り虫が這い出るほど暖かくなる。
 先月20日の大雪も過ぎてしまえば人生の一こまと忘れられ、昨3日はヒナまつりだったのでお祝いした家庭もあったことでしょう。女の子のいる家で3日の上巳の節句に当たって女児の幸福と成長を願ってヒナ人形を飾りお祝いする古くからの慣習だが世知辛い世の中にあってヒナ人形もコンパクトになり当世流になっているよう。
 1年前に戦禍が勃発したウクライナ戦争は米欧が戦車など供与する一方、ロシアも中国にすり寄り武器や弾薬など受けようと画策しており双方とも引く構えを見せず長引きそうである。
 一方、3年続いているコロナ禍は収束に向かった兆しが見え全国道内、そして稚内の感染者が減り、再来週13日にはマスク着用を個人の判断に任せることを政府が決定した。
 5月連休明けの8日には新型コロナウイルス感染症のレベルを2類相当→5類に引き下げることを既に決めているのでマスク着用の判断も個人判断に委ねるとしても足元均す一環なのだろう。
 対策を講じウイズコロナからアフターコロナに歩を進める中、今後大きな問題となるのは災禍で塗炭の苦しみ舐めた企業、とりわけ稚内など地方にある零細企業が事業を継続できるのか―ということである。実際、東京商工リサーチ旭川支店を通し1週間に数件の割合で倒産情報が送られてくるのが気懸りだ。

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