稚内労基署11月の労災発生数集計 畜産11件、建設5件など何んと24件も発生
稚内労基署は、同署管内での11月労働災害発生数を集計。10件台飛び越え24件も発生した。
産業別では畜産業が11件と突出し▽建設業5件▽漁業3件▽製造業3件など。
休業見込み1カ月以上の具体例は▽加熱処理したホタテのウロを釜から上げる際、誤ってゴム手袋の中に熱湯が入り左手首を火傷(製造業・40代女性)▽移動式クレーンでユニットハウスを積み込もうと、脚立に上り吊具の取り付けを行っていたところ、地面が不安定だったため脚立と共に倒れ右足を骨折(建設業・60代男性)▽ダンプにサケが入ったタンクを積載後、シート掛け作業を行っていたところ、足許が滑って3㍍下の地面に転落し左足首を骨折(道路貨物運送・50代男性)▽沖合で定置網固定用の型枠をウインチで引き上げていたところフックが外れウインチを操作していた20代男性の左頬を直撃し骨折(漁業)▽昆布を積む重さ100㌔の台車を移動させていたところ、台車が倒れ下敷きになった80代男性が胸部骨折(漁業)▽ホタテ桁網漁中、八尺を取り込もうとした際、八尺の台座が落下し右足に激突し負傷(漁業・50代男性)▽牧場でショベルで堆肥起こし作業中、70代男性がショベルに近づいたところ前進してきたたショベルに轢かれ両足を挫滅―など。
11月末の労災総数は149件(昨年同期108)で38%増加。このうち新型コロナウイルス感染者は全体の4分の1程度。60歳以上の高年齢者の被災は23・5%の35件。
産業別の労災累計数次の通り。
▽製造業 28件(昨年同期13)▽建設業23件(同22)▽道路貨物運送 6件(同5)▽その他の運輸 1件(同2)▽貨物取扱業1件(同0)▽林業1件(同4)▽漁業24件(同21)▽商業10件(同10)▽清掃業3件(同3)▽畜産業21件(同11)▽その他の事業 31件(同15)