「台湾との新たな交流」 中場日台親善協会長らと懇談 粘台北駐日札幌所長が来市
台北駐日経済文化代表札幌分所の粘信士(ニュン・シン・スゥー)所長が14日、初来市し車屋源氏で開かれた稚内地方日台親善協会との昼食懇談会で稚内の関係者と今後の経済交流などについて意見を交わした。
コロナ禍で台北駐日経済文化代表札幌分所長しては3年ぶりの来市となった。昨年7月に札幌分所長に就任した粘所長は懇談会に出席した中場稚内日台親善協会長(稚内観光協会長)や吉田道議、川野副市長ら関係者を前に「これまで歴代所長が道内各地の行政や議会、観光協会などの協力を得ながら親善協会設立に尽力してきた。私は様々な分野で交流継続の基礎を作りたいと考えており、先ずは各地の特色を把握して台湾との新たな交流に結び付けたい」などと挨拶。中場会長は「昨年に札幌分所長に就任されて初めての稚内訪問を歓迎します。親交をより深めていきたい」などと述べた。
粘所長はこのあと、工藤市長や岡本市議会議長を表敬訪問し、ノシャップ岬や宗谷岬を視察。宗谷岬では水平線にサハリンの島影が見え、沖縄で勤務したたこともある粘所長は「沖縄から台湾の島影が見えることもあり、サハリンを見て稚内も国境のマチであることを実感しました」と話していた。