時の話題 「龍馬の言葉」
毎朝の日課があり神棚と仏壇に水を供え日めくりをめくる。日めくりには毎日、偉人ら歴史上の人物が言ったとされる言葉が載っており、6日は坂本龍馬の「世の人はわれを何ともゆはばいへ わがなすことはわれのみぞ知る」と認めてあった。世の中の人は私のことを何やかやと言っているだろうが、私がすることは自らが決心しすることで他人の口出しは無用だ―と筆者は理解した。
岸田総理に贈りたい言葉だ。一国の総理ともなると余程の事をしない限り国民含め外野席がうるさいもので心労多い割に報われることは少ない。
聞く耳を有する岸田さんだが、偶にチョンボをする。過日、大臣を更迭されたばかりの山際衆議が自民党のコロナ対策本部長に就任した。大臣でワクチンを担当したとはいえ首切った者を舌根が乾かないうちに表舞台に再登場させたのは誰の進言か存ぜぬも聞く耳を持ち過ぎであろう。
その起用を茂木自民党幹事長が「是」としたのは浅知恵であり、将来、総裁・総理を狙う彼にしては迂闊に言ったものだと鼻うそやぐ思いをしている。
翻って市政に目を転じると、建物全てが撤去され見晴らしが良くなった市役所新庁舎が建つ土地を見ていて、ここまで至るのに市長と市民の間にどれほどすき間風が吹いたものか。本来、その間に入る役割がある市議は何の調整力も発揮することなくチェック機能を失ってしまい二元代表制も何処へやら。
民主主義の社会にあって為政者と言えど絶対的存在でないこと悟ってもらうのが市議の使命でないのか。