時の話題 「ハロウィン事故」

 韓国のソウルの繁華街で150人以上の尊い命が失われ、負傷者の数もほぼ同じくらいという悲惨極まるハロウィン圧死事故が起きた。
 行政、特に警察への対応の悪さに非難が殺到している。
 ハロウィンは古代アイルランドでのお祭りが起源と言われているが、現代では特に米国で民間行事として定着し、カボチャをくり抜いて飾り子ども達が魔女やお化けに仮装して近所の家を訪れてお菓子をもらっている。
 日本もそうだが、若者が大勢集まる心理を専門家は、仮装やメイクなどで匿名性が生まれ、普段とは違う自分になれ、騒ぎの場に居合わせると臨場感から気分が高揚し、大胆な行動を取りやすくなり群衆心理が生まれると分析している。また最近の若者がエネルギーを放出する場がなく年に一度のストレス発散の場になっているとの解説もある。
 約10万人が押し寄せた現場。なだらかな坂道となっているが、前方で人が倒れた後も波は前に進み続け、5~6層に積み重なってしまった。更には救急隊が救助活動している間も事故の発生を知らぬ人たちが前進を続けていたという。
 多くの人が弔問している中、ネット上に悼む書き込みが多くある反面、今回も誹謗中傷が書き込まれている。浮かれて多くの人が集まる場所に行ったのが悪いと書き込む人は、自分は仮面など被り、そんな所へは行かないと思っているかも知れないが、顔が見えないネット上で好き勝手言うのは、仮装してストレス発散する人達より質が悪いのではないのかと思うが。

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