サラサール賢人さん 帰郷し演奏家の夢求めてバイオリン教室開く
稚内生まれ米国育ちのサラサール賢人さん(21)は、今年の春から末広3の祖母宅でバイオリン教室を開き、将来は演奏家としての活躍を夢見ている。
賢人さんはコロンビア出身の父ルーベンさんと、日本人の母郁子さんとの間に生まれ、4歳まで稚内で過ごし、その後、家族で米国に引っ越した。父の影響でバイオリンを始めた賢人さんは南カリフォルニア州の高校でマーチングバンドなど経験。卒業後はオーケストラの指導助手などしてきた。
稚内に1人で暮らし書道教室をしている祖母の大澤和子さんのことが気がかりだった賢人さんは2020年、生まれ故郷の日本に戻ることを決意。祖母の手伝いなどしながらかつて父がバイオリン教室を開いていた大澤さんの書道教室を借り今年春から教室を開いている。
賢人さんは「尊敬する父が20年以上前に教室を開いていた場所で自分も教室を開きたいと思いました」とし、「教える立場ですが生徒さんから学ぶことも沢山ある。生徒さんに合わせ寄り添ったレッスンを心掛けています」と話していた。
将来は演奏家として活躍したいと夢を語る賢人さんは「今は稚内美深などの生徒さんの個別レッスンをしながら毎日、1時間以上は練習に励んでいます。将来は作曲家やプレイヤーとして活動の幅を広げコンサートなど開きたい」と目を輝かせていた。(寺本享平)
頑張って下さい
稚内で成功することを祈念しております