時の話題 「相次ぐ弾道弾」
小紙川柳の萩見のハゲさんじゃないが、お隣りのロケットマンさまは人騒がせなお方である。昨4日、朝食を食べている最中、スマホのJアラートがけたたましく鳴り、弾道ミサイル1発が発射されたことを伝え、その後、日本列島を越え太平洋に落下したことが分かる。4600㌔ほど飛んだという。
北朝鮮の金正恩総書記にとって今年15発目のミサイル発射で、これまでは排他的経済水域(EEZ)外でも内でも日本海に落下していたが、列島を飛び越えるという事態でのアラームに驚かれたことでしょう。
今回発射された「火星17型」は世界最大級の移動式ICBM(大陸間弾道弾)と言われ射程距離が1万3000㌔超あり米国首都ワシントンへも到達するよし。
バイデン大統領になり米国と北朝鮮の関係が深刻な状況を迎える中、ミサイル発射という威嚇を繰り返すことで経済制裁を続ける米国、韓国、日本などの譲歩を引き出そうとする思惑があるとされているが、ウクライナ情勢も深く関係しているとみられる。
戦術核使用で脅すプーチン露大統領のやり方と同調し国際社会に圧力をかけようとしているのだろうが、プーチンや金の深謀通り事は運ぶものでなく、追い込まれているロシア北朝鮮両国に明るい未来は予想できない。
歴史が証明するように壮大な野心・野望を持った権力者の構想が100%結実することはまず無い。協調してこそ国が富むのであって私利私欲では他国民ばかりか自国民にも見離され瓦解の道を歩むことになるだろう。