珍鳥ヘラシギ確認 日本にも少数飛来 西海岸で女性が撮影

 市内在住の写真愛好女性が西海岸で、環境省レッドリストの絶滅危惧ⅠA類の渡り鳥ヘラシギの撮影に成功した。「野鳥に詳しい人に聞くと世界的に貴重な鳥だと知り、撮影できたことにびっくりしています」と驚いている。
 くちばしがヘラのような形をしているのが特徴のヘラシギは、野鳥に詳しい人によると、ロシア極東地方の北極海沿岸で繁殖し、東アジア各地を経由した後、インドシナ半島、バングラデシュの沿岸などで越冬する。渡りの経由地となっている日本では、毎年少数例が確認されてるが、近年は開発や狩猟により生息数を大きく減らし、専門家の調査で2010年代には世界の繁殖つがい数は推定で150組前後となり、各地で保全活動が進められている。
 2週間前、別の野鳥を撮影に行った女性は波打ち際をちょこちょこ歩く見た事もないハトぐらいの大きさの鳥を発見。500㍉の望遠レンズで覗いで見るとヘラ状のクチバシをした変わった鳥であった。
 ヘラシギの足にはタグのようなものが付いていたのを確認したという女性は「稚内周辺にも変わった鳥が飛来していることを知り、改めて自然が豊かな土地であることを実感しました」と話していた。

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