時の話題 「矢張りおかしい」
引っ張った挙句に中止という禁じ手に近い対処を決めた「第60回稚内みなと南極まつり」。もしも開催されたなら夏らしく暑く盛り上がっただろうと夢想しているうちに8月も半ばとなり、あと5日すれば盆入りする。
「速い」との陳腐な表現も使い飽きたが、まことに速い。棺桶にまっしぐらのスピードにただ々々当方呆然としている。
この2年半と同じくコロナウイルスに振り回され「射止めた」のも束の間、獲物に逃げられてしまった虚脱感は当分拭い払えそうもない。ショックの大きさの裏返しと言え当局への不信感は当分の間続くであろう。
先日、知人が今回の港まつり中止決定について「開催か否かのメリットとデメリットを量る時、開催5日前の中止決定は余りにもデメリットが大きく、感染予防を徹底した上で小さくてもいいので踊りなどイベントをし、花火大会は祭りの中止とは別にし実施した方が良かったのではないのか」と話していたが筆者も当然のごとく相槌を打った。
後悔先に立たずと終わってしまった事に何やかや言っても詮ないが、ハレーションを起こさぬためにも小規模でもいいから感染予防に注意を払い実施するのが正確だったのであるまいか。
この数年の稚内市の実施する事を見てみると市庁舎改築建設地の不可解さ、抜海駅の廃駅を率先するかのような助成打ち切り、そして今回の港まつりの遅きに失した中止決定といい納得いかぬことが多い。
本来の周りの様子を鑑みた落ち着き払った執行を望んでいる。