時の話題 「安倍氏撃たれ死去」
歴代最長の8年8カ月もの間、内閣総理大臣を務めた安倍晋三氏が奈良で参院選候補を支援する街頭演説中、41歳の男の凶弾に撃たれ命を落とした。67歳と筆者と同じ年齢だった。お悔やみ申し上げる。
功罪相半ばした面はあったが、この10年間余り日本の政治を動かした政治家に違いなく筆者は同年輩という事もあり首相在任の始めのうちは支援していたものの、森友、加計、桜を見る会での係わりを否定する態度をしていた頃から安倍さん嫌いの妻と意見の一致をみるようになった。
元々、体勢寄りでないヘソ曲がりの性分がある筆者から見ても始めの頃の安倍さんは既成政治を打破するという進取の精神があり次から次への取り組みに快哉を送るも、首相在任期間が長くなると強行的な傲慢な姿勢が目につくようになり主婦層を中心に彼への嫌悪感は増幅していたようには感じた。
消費税率を2度上げるなど財政ばかりでなく日本国としての国力を上げるべく外交を展開したのは誰しも認めるところであったが、祖父岸信介氏、父安倍晋太郎氏の血脈を継ぐサラブレッド感(別の言い方をすれば坊っちゃん感)は否定できず国民各層の弱く困っている人への寄り添い度が希薄だった。
今、参院選で野党各党は消費税減税を公約にし訴えているが、自らの手で5%→8%→10%に上げ安定した財政基盤を構築したこと大いなる批判はあろうが果断に実行したのは評価されよう。
人の命は呆気ないものだ。であるから後悔することなく生きて行かなければならない。