時の話題 「参院選公示⑵」
今参院選は現下のウクライナ戦争でのエネルギーなど物価高騰に対する経済対策、外交・安全保障、憲法(9条)改正、子育て・教育、ジェンダー・多様性、社会保障など多岐に亘る。国政なのだから広範になるのは当り前のことなのだが、〝良識の府〟と言われる他方、〝衆院のコピー〟ともやゆされる参院としてどれほどの事が出来るか。今さら言うのも酷な話だが、参院の存在にも関わることである。
個人的見解として参議は医師とか学者とか専門性を持った人がなるべきであり、衆議のように地域や国民個々の要望に耳を傾け政策として取り入れようとするのでなく、専門的識見から国政に関与し参議として自ら地位を上げるよう努めるのが宜しいのではと思っている。
このアイデンティティー(自分が自分であるための認識)を持つことにより時によって衆議より劣るとみられる側聞も否定・改善されるであろうし、衆院では論議を尽くせぬ事も解決の方向に導けるようになるのでないだろうか。
二院制の国会では衆院で通った予算や法律などは余程の事がない限り覆ることはない。そこに独自性というスパイスをまぶすのが参院、いや参議の役割であり、常在戦場の衆院と事を異にする中(6年の固定任期)で、ワインを熟成するかのようにじっくり論議をしていけばいいものと思料するが。
冒頭、書いたよう国政はテーマが有り過ぎるくらいにあり、それこそ多岐に亘る。研究する学者のように手間暇かけ焦らず結論を導くのが参院であろう。