稚内信金総代会 経常利益6億5900万円

 稚内信金は8日午後、第86回通常総代会を開き、第78期決算を報告した。
 委任状含め96人の出席者を前に、増田理事長は「地域経済を支える責任を十分に果たすための原資となる収益を安定的に確保すべく引き続き不断の努力を重ねて参りたい。今年度は攻守均衡で体制を立て直し、将来の布石を打つ一年にしたい」などと挨拶した。
 第78期(昨年4月1日~今年3月末)決算は経常収益46億9041万円(前年対比0・9%増)、経常利益6億5900万円(同80・5%増)、税引き後の当期純利益は3億9357万円(同50・5%増)。収益環境が厳しい中、利ざやが縮小したものの、国債等の保有有価証券売却益の確保により増益した。
 配当金を除いた金額を内部留保した結果、利益剰余金は514億円を超え、自己資本比率は59・84%(同2・55㌽増)と高い水準を維持している。
 今後の見通しとして新型コロナウイルスの収束の兆しが見えているものの、企業の事業停滞は続いており、厳しい決算を予想しているが、自己資本の厚みを拠り所にし取引先の資金繰りや事業計画など地域経済を支える責任を果たしたいとしている。
 新役員次の通り。
 ▽理事長 増田雅俊▽専務理事 田辺浩▽常務理事 大池一治▽常勤理事 石川誠、志摩隆宏、小山内雄一、橋野聖一、高津彰久、中井俊哉▽非常勤理事小林俊夫、中田伸也、渡邊克仁▽常勤監事 本多芳秋▽非常勤監事山田繁春、小門史子▽退任 巽昭(非常勤理事)、廣瀬一雄(非常勤監事)。

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