時の話題 「サラリーマン川柳」
第一生命が募集し今年35年目になるサラリーマン川柳コンクールの入賞句100作品が決まった。今回も新型コロナウイルスの影響で変化する働き方や仕事に関する句が多く寄せられ、その数6万2657句にも。100句の中から筆者が選んだ句を読者の皆さんにご紹介する。
「オンライン不利になるたびオフライン」「デジタル化しますと紙で通知する」「つなぎたい親は絆で子はWi―Fi」「このスーツ出社する時入るかな」「ウイルスも上司の指示も変異する」「にこやかにマスクの下でうっせぇわ」「マスクとる緊急事態ノーメイク」「娘とはアクリル板より厚い壁」「初出社入社二年で初対面」「何処に居る?みんなマスクの運動会」「二刀流やり抜く妻はMVP」「医者に行く換気良すぎて風邪をひく」「ふところが寒いもともとキャッシュレス」「在宅でいつしか妻が管理職」「ただいまと声を聞くなり妻マスク」「スクスクと育つ孫見るスマホ越し」「在宅でトイレ含めて55歩」「蟹食えばみんな自然と黙食に」「巣ごもりでMからLに服反応」「シュウカツや君はスタート俺ゴール」「テレワーク解除で妻が福反応」「やっぱりね亭主出勤留守がいい」「ひとり飯時代が俺に追いついた」「SDGs掲げた我が社持続せず」「おかえりと駆け寄る片手に除菌剤」「コロナ禍でV字回復肝機能」「恋心マスク外せば花と散る」「アイドル級予約が取れない接種券」「円満の秘訣は出社と気付かされる」。かしこ。
最後に一句。「コロナ禍も人生修業これよしか」