大雪に見舞われる 稚内市内 一夜明けると声問で65㌢

 冬型の気圧配置が続く稚内は24日、局地的に大雪となった。この大雪で道幅が狭くなっているのに朝、市の除雪車が出動せず、住民から「この雪で何故、出ないんだ」などとの苦情が殺到した。
 稚内地方気象台によると、午前9時までの24時間で声問は観測史上最大となる65㌢を観測し積雪は平年値(20㌢)を大きく上回る86㌢に達した。稚内市街地(開運)は31㌢、沼川51㌢の雪が降り、午前6時前には稚内に今冬初めて大雪警報を発表し、夕方まで強い雪に警戒するよう呼びかけており、25日朝まで雪は断続的に降る見込み。
 24日朝、稚内の住宅街では住民が大雪の後始末に追われ、潮見地区で除雪していた男性は「朝起きて雪の量にびっくりした。除雪が入らず道幅が狭くて車が出せない」とこぼし、別の人は「この間の雪では除雪車が出動しているのに、きょう出ないのはおかしい」と市の対応に不満を露にしていた。
 30~60㌢のまとまった雪が降り、大雪警報が出されたのに住宅街などへの市の除雪車が出動しないことに、市役所には午前9時までに除雪に関する問い合わせや苦情が50件以上寄せられた。
 市は幹線道路への除雪は出動させたものの、今回の雪は未明から朝にかけ局地的に降り、それから一斉除雪をすると朝の通勤時間帯の交通に支障が出ることから見合わせたとし、交通量の多い場所や通行に支障が出る所は部分除雪で対応した。
 一斉除雪は25日に実施する。

「大雪で交通機関に乱れ」
 大雪により、交通機関に乱れが生じた。
 空の便は1便目の千歳便と東京便が欠航。市内路線バスは始発から富岡線、声問線(声問2・養護学校方面)が部分運休した。

「小中学校一部で登校遅らせる」
 大雪の影響で潮見が丘小で4時間、6小中学校で2時間、登校時間を遅らせた。

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