筑波大が疑似旅行体験研究 キタカラでロボット使い
筑波大がキタカラアトリウムで、ロボットを使用し旅を疑似体験できる研究を行っている。
寒冷地でのロボットのバッテリー消費量を調べるテストなどを3年前から稚内で行ってきた筑波大で、ロボット工学を専門とする三河正彦准教授(53)を中心とする研究チームがロボットを遠隔操作し稚内旅行を体験してもらう実験を行っている。
カメラや障害物を探知するセンサー、雪道など悪路でも走行できるよう車輪にキャタピラーを備えたロボット「NOR」をコントローラで操作し、ロボットが映した映像を遠くにいる人がVR(仮想現実)機器で見て旅行を楽しめるようにする研究で、27日から開始し基礎テストとしてロボットの走行確認や位置を把握するためのデータ化した周辺の地図製作を行っている。
今週末までの実験では、1300㌔以上離れた筑波大で待機する学生らがコントローラを使ってロボットを遠隔操作するテストを行う予定をしており、来年1月~3月には冬の稚内の雪道で実験も予定しているという三河准教授は「次は世界中の人に協力してもらい遠い場所から冬の稚内の旅を体験してもらいたい。将来的にはマチおこしに繋がるようにしたい」と話していた。