時の話題 「燃油高騰」
ガソリン価格が上昇しており小社と取引きあるGSも明日から3円値上げ(1㍑)、灯油(ローリー配達価格)を5円値上げする。
資源エネルギー庁によると、レギュラーの店頭価格が2014年以来7年ぶりに162・1円(全国平均)になったとし、要因は原油の調達価格上昇が背景にあるとしている。
コロナ禍収束が目に見え経済活動が活発化する一方、OPECプラスなど産油国が増産せず円安も重なりガソリン、灯油の燃油価格の騰勢が暫く続きそうな雲行きにある。
国内の元売り各社はGSに対し卸値を更に引き上げると通知しており今後、160円、170円台に上がるのではとの見方をする業界関係者がいるほどで、1㍑170円になれば2008年9月以来13年ぶりの水準となり、灯油の100円台必至の騰勢もあり1年で一番の需要期を前に一段の値上がりも見込まれている。
灯油、ガソリンとも北海道には欠かせないものだけに厳寒期の社会経済活動と庶民生活への影響は大きい。
コロナ禍というどん底状況の中、企業も国民も念頭にあったのは感染しないことだったが、収束に向かうにつれ現実を直視しなければならず、産油国は原油の生産調整をし高値に誘導しようとするのはある意味致し方ない事であろう。消費する側は燃油安の方がいいと言っても北国にとって暖房抜きの生活はあり得ない、というより生死に係わる問題なので「高いので使うの止めます」とはならない。
化石燃料に依存しない自前のエネルギーの確保が焦眉の急だ。