時の話題 「自民党支配」
自民党総裁となった岸田文雄氏はきょう開会された臨時国会で日本国の総理大臣に選出された。第100代目である。
明治維新後の伊藤博文が初代総理であるので150年の歳月が過ぎ節目に到達したことに関しては議員諸公ばかりか我々国民にとっても感慨無量というところだ。
1955年(昭和30年)、民主党と自由党の保守合同により誕生した自由民主党の歴史は2度の下野あるも常に国民の支持を得て中選挙区、今の小選挙区比例代表制でも第一党の信頼を得てきたが、8年9カ月に及んだ安倍・菅政権により官邸主導が強まっているのに加えリベラル・中道・保守と分厚い支持層に綻びが生じてきているのは間違いない。
盤石だった支持層の支持に陰りが出ているのは安倍さんと菅さんの強権的手法に遠因があり、総裁を代えたからといって支持が戻る訳でなく来る衆院選は苦戦を強いられるか。
立憲民主党など野党の腑甲斐無い言動によりどうにか政権を保っているが、国民受けするような政党もしくは傑人が出れば翻ることは難しくない。
自民党は地方に根を張り、稚内地区(12区)では武部新氏の堅固な牙城となり票田になっている。武部氏は北見出身だが、稚内での人気は高く中田会頭や工藤市長の覚えも良く、支援する分きちんと対処してくれるようだが、今回の総裁選での党風刷新の会の副代表なのにメディアへの露出度低く、党執行部人事では福田達夫氏にまんまと総務会長という要職を取られてしまった。新人時代のような溌刺さ期待したい。