937柱御霊安らかに 海難者慰霊祭を関係者5人出席し執り行う

 稚内海難者慰霊祭は6日、福祉センターで執り行われ、参列した関係者が937柱の御霊に敬けんな祈りを捧げた。
 コロナ感染防止のため昨年と同様に遺族は出席せず関係団体を代表し実行委員会の奈良宗谷漁協組合長、安藤稚内漁協組合長、風無稚内機船漁協組合長、古川稚内海運社長、工藤市長の5人だけ出席し執り行われた。
 実行委員長の奈良組合長が「稚内の発展は沿岸、北洋と北の厳しい海を職場としながら活躍された先人たちの汗と努力の結晶であります。海難事故で痛ましい犠牲者を出さぬよう一層の努力を尽くします」と祭文を読み上げ、工藤市長が「悲しい海難を再び繰り返さぬよう最善の努力を続けます」、安藤組合長が「コロナの影響で漁業環境は一段と厳しいものになっている。この難局を打開してくことが、あなた方への最大の供養です」と夫々追悼の言葉を述べた。
 稚内仏教会の僧侶が敬白文を読み上げたあと、出席者5人が焼香し御霊の冥福を祈っていた。
 式典終了後、正午まで一般参列者に会場が開放され、遺族らが先祖の御霊を供養していた。

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