時の話題 「読者の声」

 昨日の3日朝一で60代の女性から抗議の電話をいただいた。2日の小欄で「北見の長男一家がお盆に稚内に来ると嬉しそうに書いていたが、移動の自粛が叫ばれている中、おかしくないですか」とのものだった。
 この女性は小欄の愛読者のようで「以前にもよく家族の事を書いていますよね」と警句というより別の意味合いの事を言うので当方から問い質すと「今回は我慢ならなかった」と言い電話を切った。
 自分の書く事が万人に受容されているとは言わないが、今回のよう「我慢できなかった」ほど反感を買ったのは不徳の致すところではある。
 顔形が違うよう人というのは様々な考えを持っている。哲学者のパスカルが言ったようそれが考える葦ゆえのことなのだろうが、ちと鼻の高い筆者にとって変に掛け値ない女性読者の声だっただけに素直に受け止めようとは今思っている。
 創刊し71年経つと稚内で稚内プレスを知らない市民はいない。だけに言葉を選ばなければならないのだが、配慮が足りなかったか。
 いずれにしてもコロナ禍はパンデミック(爆発的感染)を現出しているだけでなく人間に疑心暗鬼を生んでおり〝自粛警察〟などもその類である。お盆の帰省さえ躊躇する中、日々の楽しみさえ奪っているコロナウイルス憎い事この上ないが、人間同士の反目は可能な限り抑制せねばならない。無理筋だがね。
 話を冒頭に戻し貴女の意見を尊重せねばならぬが、当方、基本的スタンスを変えるつもりはない。貴女の興味を惹いたことは我が意得たりと思っている。

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