水産など貿易の手助けを 鈴木稚内税関支署長

 稚内税関支署長に着任した鈴木秋人氏(58)は「めまぐるしく変化する不正薬物などの密輸に適切に対応し、関係機関と連携しながら街の安心・安全を守りたい」と抱負を語った。
 鈴木支署長は秋田県出身。高校卒業後、国鉄に入社し鉄道公安官として4年勤務したのち、興味があった税関の試験に合格。室蘭税関を振り出しに東京税関では成田空港の密輸調査専門の審理官、函館税関上席審理官など歴任。前任は千歳税関統括監視官。
 成田空港での勤務の際には、ワシントン条約で輸入が禁止されている生き物や覚醒剤など、摘発された密輸の手口に「普通じゃ考えられないドラマを見ているような手口に驚かされた」と振り返った。
 稚内への勤務は初めてで「人がとても温かいと感じた」と印象を語ると共に「稚内港は貿易が衰退している状況だが、宗谷には酪農、水産という素晴らしい資源がある。これを活かした輸出などの手助けをし、地元が活気付くよう貢献できれば」とも話していた。
 趣味は温泉巡りとウォーキング。「同僚から教えてもらった管内の温泉を巡りたい」と話していた。

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