榮寶丸オオナゴ13㌧初水揚げ 操業遅れ響いたか
稚内機船漁協所属の沖底漁船によるオオナゴ漁が始まり、28日早朝、第172榮寶丸が出漁した。
オオナゴ漁は6月1日解禁だが、榮寶丸がロシアの国境警備局に5月28日臨検され強制連行されたことから遅れ、稚内に帰港した以降の2週間、コロナのPCR検査で乗組員全員陰性だったが自宅待機することになり、船底も連行係留されたサハリン州コルサコフ港の深度が浅く損傷したため稚内港湾施設上架場で整備されてきた。
ほぼ1カ月遅れの操業となり船主の泉漁業部の泉浩輝社長も先週「初めての事で漁模様の予測がつかない」と話していた。
榮寶丸は午後3時過ぎ帰港し、稚内市地方卸売市場に13㌧上場。昨年の初水揚げは70㌧だった。
7月上旬には沿岸漁業者との調整つき次第かけ廻りの沖底漁船もオッターより沿岸寄りの猿払沖で操業する。