平成以降最小に 稚内市観光客 昨年度入込み26万5100人

 市(観光交流課)は昨年度=昨年4月~今年3月末=の観光客入込み状況を公表した。
 昨年度は26万5100人と長引く新型コロナ禍の影響で前年度から47・2%の23万6600人も減少。平成に入ってからの32年間で最も少なかった。
 特に上期(4月~9日)がコロナの影響を受け、入込みは17万2900人と前年度から56・2%の22万1600人減少。下期は14%の1万5000人減り9万2200人。
 道内客は14万9200人と前年度より12%の1万6000人増えた一方、道外客は11万5900人と68・5%の25万2600人と大幅に減少した。
 日帰り客は8万1400人と59・9%の12万1800人減り、宿泊客延べ数は24万600人で34・3%の12万5700人減少した。
 上期は4月~5月にかけての緊急事態宣言により観光旅行の自粛などの影響で、4月は前年比64・3%減の9200人。5月は88・5%減の7400人。6月は宣言が解除されたことにより若干回復し74%減の1万6900人となったものの、7月以降はどうみん割やGoToトラベル観光客は増えたものの、全ての月で前年より大きく下回った。
 下期は10月に東京がGoToトラベルの対象に追加されたこと、わっかない観光活性化促進協議会が実施した団体ツアーなどへの支援が功を奏し、前年と同等数の3万1800人まで回復した。
 11月以降は再び感染が拡大し東京便の運休などもあったがGoToトラベルやツアーがあったことで、大幅な落ち込みとはならなかった。
 今後の観光施策として、ワクチン接種が進むにつれ観光状況なども変化していくと推察されるが、観光客が安心できる態勢作りや東京直行便の運航継続を働きかけることが重要であるとし、近場で旅行を楽しむ「マイクリーツーリズム」という旅行手段でもって道内観光客の誘致・受入を積極的に行っていくとし、コロナ終息後の観光需要に期待し、今後の観光市場の変化を見極めながら果敢に観光施策を打って行かなければならないとしている。

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